CAMP and EVENT
マキネッタでコーヒー

イタリアの家庭でよく見かけるモカ・コーヒーをいれるマキネッタは、だれでも簡単に美味しいコーヒーをいれられるのでキャンプにも最適の器具です。

道具

マキネッタ

材料

フレンチローストの極細挽きのコーヒー豆（エスプレッソ用と言って買ってください）
水

オプション

牛乳

調理方法

	これがマキネッタです。ポピュラーなのはビアレッティ社製のアルミの「モカエキスプレス」ですが、これはイタリアの「ｇｂ」のステンレスの物です。メーカーが異なっても使い方は同じです。
	分解しました。マキネッタはいれる杯数に合わせた大きさの製品を使います。これは１人用ですがキャンプでは２人用か３人用を使うとよいでしょう。ただ、どのメーカーも最大は６人用までしかなく、マキネッタは決められた人数分より少なく作ることも出来ないので、４〜５人の場合は２人用で何回かに分けて作ると良いでしょう。そのため大人数には向きません。
	これが上部でコーヒーが溜まるポット部分になります。マキネッタはネジ構造で上下２つのポット部分とボイラー部分のパーツが連結されています。
	ポット部分の中にはボイラー部分から上がってきたコーヒーが出る溝のあるタワーがあります。
	こちらが下部のボイラー部分です。安全弁が側面についています。
	安全弁は内側に貫通しています。
	これがコーヒーを入れるバスケットです。
	裏側はこのようになっていて、ボイラー内の圧力が上がってくると、このパイプ部分からお湯が上がっていき、バスケットのコーヒー豆を通って上部のポット部分に溜まる仕掛けになっています。
	これがポット部分の下部に取り付けるフィルターです。
	フィルター部に取り付けるパッキンです。
	ポット部分の裏にフィルターをセットしてパッキンをはめるとこんな感じになります。フィルターには上下があるので、外すときに確認しておきましょう。
	ボイラー部分の圧力弁の少し穴の下まで水を入れます。多すぎると安全弁を塞いで危険ですし少なくてもダメです。かならずここまで入れるようにしてください。
	そこにバスケットをセットして。
	コーヒー豆をすりきりまで入れます。マキネッタにはローストが強く、極細か細挽きのエスプレッソまたはマキネッタ用の豆を使ってください。ただし薄くなりますが普通の中挽きの豆も使えます。
	ボイラー部にポット部をねじ込んで固定します。
	今回はガスを使いますが、ガソリンストーブでも炭火でもOKです。ただし、火力が調整出来にくいストーブなどの場合はステンレスメッシュなどを敷いて使うとよいでしょう。ハンドルがプラスチックの製品の場合は、炎で焦がさないように気をつけて加熱してください。
	弱火で加熱していくと。
	２分程度で「ぼこぼこぼこ」という音と共にコーヒーがポット部分に上がってきます。「ぼこぼこ」の音がしなくなったらすぐに火からおろしてください。そのまま載せたままでは空焚きになっちゃいますからね。
	コーヒーが出来上がりました。
	カフェのマシンで入れたエスプレッソのようにクレマは出来ませんが美味しいモカ・コーヒーがいただけます。このままではエスプレッソと同じかなり濃いデミタスコーヒーなので、これに１２０ｃｃ程度のお湯を足してアメリカーノにして飲むのもポピュラーです。ですからキャンプではお湯で割ってどうぞ。
	マキネッタはまだ熱いので、冷めてから分解して豆カスをすててください。なおマキネッタは洗剤を使わず水だけで洗ってください。特にアルミのものは使っていくことでオイル分が染みこんで美味しい出来上がりになっていきます。また使い始めは金臭さを取るための慣らし運転で数回はコーヒーをいれても飲まずに捨てて下さい。金臭さが抜けてから本番で使ってください。
	さて、せっかく濃いモカコーヒーが出来たんでカプチーノを作ってみましょう。牛乳を少し加熱して６０度程度に温めます。写真の器具は百均で買ったステンレスカップです。
	これも百均で買ったミルククリーマーです。電池で先端の泡だて器が回転して牛乳を泡立てます。キッチン用品店でも数百円から千円程度で買えます。
	温めた牛乳を深めのカップに入れて。
	ぐいーんっと泡立てて行きます。先端が牛乳から出ると飛び散るんで気をつけて泡立ててください。
	あっというまに牛乳が泡立ちました。
	出来たミルクフォームをとろとろとコーヒーに注いだら。
	カプチーノの出来上がりです。