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MCとは「Motorcycle Club」の略称で、一般的にはハーレーダビッドソンを主体とするバイカーによって構成されるクラブの事である。
MCではクラブが生活の中心にあり、メンバーは堅い結束 で結ばれている。それに対して一般のクラブ(Riding Club、ライディングクラブ)はバイク好きの集まる愛好会であり、MCほどクラブによって拘束されることは無い。
MCのメンバーはクラブの活動に対して、通常の愛好会よりも多くの義務を負う。通常、MCでは会則によって、クラブの行う各種活動への参加の義務が明記されており、それを怠った場合は定められた罰則により懲罰が行われ、状況によっては強制的に退会となる事もある。
また、メンバーは活動時にはカラーズの着用を義務付けられているように、会則によっていくつかの定められたスタイルを守る義務を負っている。
MCメンバーはあくまでバイクが第一であり、車の事をバイクと同等に扱う事は無い。日本ではハーレー愛好家の多くはアメ車も好む「アメリカマニア」が多いためか、どちらも同じように扱う場合が多いが、アメリカなどではそのような事は無く、あくまでバイク中心のライフスタイルを貫いている。
MCと一般のクラブとの違いをスポーツにおける活動に例えれば、MCは「部」であり、一般のライディングクラブは「同好会」に当たる。「部」であるMCでは、運動部のメンバーが練習活動や試合、強化合宿などへの参加の義務を負っているのと同様に、MCの活動に多くの義務を負っている。それに対して、「同好会」であるライディングクラブは、都合の良い時にツーリングなどに参加すれば良いだけなので、それほど多くの義務を負うことは無い。MCはあくまで生活の中心であり、メンバーのライフスタイルそのものなのである。
同好会の多くは重複した会に所属することを容認しているが、MCメンバーは複数のクラブに所属することは出来ない。ゆえに、正統的なMCの場合、ハーレーダビッドソン社のユーザー会であるHOG(ハーレーオーナーズグループ)などへの重複したも当然許されない。
MCではあくまでクラブファーストであり、クラブ員(ブラザー)同士の結束は堅く、お互いにあらゆることで相互扶助を行う。
これらの事柄は、MC発祥のアメリカやその他の各国では強く守られているが、日本ではMCの成立背景が大きく異なるために、多くのMCは事実上は同好会である。
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