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この章も他のページと同様に、国内のMCの多くには当てはまらない内容だが、日本でもいくつかのクラブは、これから説明する組織構成に則って運営されているので、それらのクラブには当てはまる内容である。
MCの組織は多くの他分野のクラブ(社交クラブ、ゴルフクラブ、パイロットクラブ、在郷軍人会)などと同様に、メンバーによる民主的な選挙によって選ばれた執行委員会によって運営される組織である。
執行委員会(EXECUTIVE BOARD)はプレジデント(PRESIDENT、会長)、バイス・プレジデント(VICE-PRESIDENT、副会長)、セクレタリー(SECRETARY、書記)、トレジャー(TREASURER、会計)、サージェント・アット・アームズ(SERGEANT AT ARMS、警務)、ロード・キャプテン(ROAD CAPTAIN、旅行管理者)などの選出役員によって構成されていて、クラブの運営や各種問題の裁定などを行う。
クラブによって役員の構成は異なり、小規模なクラブでは、プレジデント、バイス・プレジデント、セクレタリー、サージェント・アット・アームズを最小構成としていて、セクレタリーが会計業務も行なっている。また大規模なクラブでは、プレジデント以外の役職に、執行委員会により任命された副役員を置いている場合もある。
ロードキャプテンとサージェント・アット・アームズは選任された役員ではなく、執行委員会によって任命された役職である場合も多い。
クラブメンバーは、プロスペクト(見習い)期間を経て、フルパッチ(トップロッカー、センターパッチ、ボトムロッカー)の着用を許されたパッチメンバーと、見習期間のプロスペクトによって構成されている。
すべてのメンバーおよびプロスペクトは、それぞれが各々の地域のチャプター(支部)に所属しており、執行委員会、役員もそれぞれのチャプターごとに独立して存在する。
MCにおいては、それぞれのチャプターの独立性が高く、設立に関わるマザークラブとの関係は存在するが、明確な親組織が存在しない事が多い。
通常は1年を期間として活動予定が立てられていて、毎月の定例RUN、外部の人々を招いてのパーティや、バーなどを集合地点として、パーティ会場のクラブハウスまで車列を連ねてのRIDEなどを定期的に開催する。
MCではツーリングクラブのように、物見遊山での旅はあまり行う事はなく、目的地までのルートは、ロードキャプテンの指示に従い、寄り道をすることなく移動するのが通例である。
多くのMCでは、1年毎の年会費、毎月の活動のための月会費を徴収している。
また各クラブごとに会則や順守事項を決めており、それに従って活動が行われている。これらの規則や内部情報は外部に対しては明かされる事は基本的に無い。
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